~北の果てのこどもたちに会う~ 利尻島での報告編 ②

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10月2日の夜から3日の未明にかけて、利尻島ではかつてないと言われるほどの爆弾低気圧がやって来て、強風にあおられ続けて島の機能が完全に途絶えてしまった。

43メートルとも言われる海岸沿いに暮らす島の生活では爆弾低気圧の強風直撃による家の倒壊、ながく強風にさらされて屋根のトタンや外壁が飛んでの被害が続出。基幹道路もそれらがふさいで通行止め、波による道路の決壊などが起こる。おまけに停電がそれに追いかさなり島の機能は全く動けない状況が続いた。 この時の私は風の最も激しい沓形方面でいた事で、日々車の中でのキャンプ生活ですからとにかく横っ腹を風向きに向けないようずっと車を前向き前向きに修正する事に強いられ、それでもグラグラ揺らされ恐怖の時間だった。朝方まで眠る状態ではなく、明るくなると同時に風の影響が少ない鴛泊側に移動始める事にしたのだけど、先の話のように基幹道路が倒壊の家でふさがれて何とか裏道があっての移動が叶い抜ける事が出来ました。 道のあちこちでトタンや木の破片が散乱してどこの家も何かしら壊れている。 風の影響が少しでも無いとされる反対側でもかなり吹くのでとにかく3日の一日はほぼおさまるのに時間がかかった。 停電である事では、お店も閉まったまま。おまけに船も欠航が続いたため食材なども途絶えてまさにすべての機能が失った状態が5日まで及んだ形になる。

学校訪問では、何とか週明けの5日には通常通り始まった事で、当初より指定日として決められていた利尻富士町の鴛泊小学校の朝一番の8時台での記録が予定通り行われる事となり、心配されていた天候の晴れ間の状態が台風一過のように晴れ渡る日になった。 みんなお休みの子も居なくお友達同士顔合わせと共に元気いっぱいテーマ記録が成された。 今日の晴れは10日ぶりとなる今まで学校訪問が止められていた状態からの解放である意味では、一気にこなしていきたい貴重な晴れ間となる。 同じく、5日はお隣の町、利尻町の沓形小学校でもお昼の時間にそもそも先週から約束としていたため、先ずは決行の連絡を入れると共に、天候待ちで居る各学校に問い合わせてみて、今日が可能な時間を検討していただく事に集中した。 その結果、利尻町の仙法志中学校が計画では放課後の3時半が希望していたことで他と重なる時間帯でない事ではこの日に入れる事が出来るためにお願いをしてみたら、大丈夫だと言うご返答を頂き本日決行の予定を入れていただく事になりました。 あとは利尻富士がその時に顔を出しているかにかかっているだけであります。 もう一つ、同じ地域の仙法志保育所においても利尻富士が出ている時にが計画にあったことで、この日に何とかお昼寝後に入れていただけるかの相談でOKがとれた事で2時半に訪問へ。 

その結果、10月5日は、

朝8時半に 利尻富士町立鴛泊小学校

11時に 利尻町立沓形保育所

お昼休みの1時過ぎに 利尻町立沓形小学校

2時から3時前に 利尻町立仙法志保育所

そして、放課後の3時半に 利尻町立仙法志中学校

前代未聞の1日で5か所の訪問を一気にこなした異例中の異例の形で、今までの20年間の学校訪問では在り得ない計画となった。  とにかく晴れ間と利尻富士が見える条件が叶う日はその日の貴重な一日として少しでもほかの日に充てようならば可能性への機会が消える事を最大限に優先させていただき、学校の都合に支障が出たり、無理な強いる事がない限りにはこの事で優先していただけたのであります。

10月6日。この日も昨日に引き続き晴れ渡った。 かねてより晴れ待ちの利尻富士町の鴛泊中学校では、一度9月30日にトライしてみたが晴れ間から曇る状況となりあらためて次回の日が求められていた事でこの日に前日から予定を検討していただいていた。 当日晴れた事でさっそく朝の段階で連絡をし11時のお休み時間に予定を入れていただけた。

10月6日 利尻富士町立鴛泊中学校

この日を最後に、利尻島におけるこのたびの訪問可能になった学校と保育所を含むすべての訪問記録へのご了承を頂いていた所は予定通りに終える事が出来ました。

この後は、12日の船の便を予約する事となり、7日以降からはひとまず自由時間として滞在することとしました。 その間はまずはお世話になりました多くの方々に挨拶をさせていただく日として充てさせていただく事にしています。

予報では、なにやら8日より大型台風が利尻島をはじめ礼文、宗谷管内が標的となる話が出てきており、この後の動きにかなり慎重になっているところでした。 案の定7日までは晴れ間が続きましたが、8日に入ると一変し、また島を襲う悲劇が始まります。 船の欠航、そしてこの方面の学校のすべてが休校に追いやられる週末が始まったのです。

 

7日のオタドマリ沼にての「こどもはみらい!」へのイメージ記録の話と、町の需要な行事である「敬老会」への参加について次のページにてエピソードとしてご紹介いたします。

 

 

 

 

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